2017.05.22
年長組研究保育
平成29年5月20日(土)
先週土曜日は年長組の研究保育でした。教員の資質向上のため、年間を通して各クラス土曜日の登園にご協力いただき研究保育を行っています。
年長組の子どもたちは、前日までに楽しんでいた遊びに取り組み始めました。園庭では、「3色鬼」「田んぼのた」という鬼遊びを中心に遊びました。子どもたちがいろいろな友達とのかかわりを楽しんでほしい、自分の考えを出し合って遊びを進めてほしいという教師の願いのもとに鬼遊びが始まりました。陣地となる位置、その場所や距離は、教師が意図的に設定してあります。互いを意識しあえるよう、ほど良い距離を取って設定されていたことで、途中鬼が足りなくなったり、仲間を助ける声を出して伝えたりした時に、考えが相手に伝わっていました。
保育室では、人形劇やお化け屋敷ごっこの遊びが出ています。クラスみんなの共通の遊びを取り入れ、いろいろな友達とかかわり、やりとりをし、考えを出し合って遊びを進めていくことを願っています。いちょう組のお化け屋敷ごっこでは、どのようにすると、お客さんが驚くだろうということを、子どもたちが考え、形にしていっています。子どもたちのイメージだけでは、遊びが広がっていかない時には、教師が素材や方法を知らせ、気づかせます。小さなきっかけを出して、、子どもたちのイメージや、やってみたいと思うことが出てくるようにかかわっています。かえで組の人形劇は、グループに分かれて活動しています。お話を考えたグループは、必要なものを作りお話が楽しくなるようにしていました。
集合では、各クラスのグループの友達とのかかわりを楽しみ、同じ目当ての中で考えを出し合って活動を進めていくことをねらいとして活動しました。始めは、各グループごとに集まって触れ合って楽しく活動が進められるようにしました。
かえで組は、箱積み競争を行いました。いろいろな空き箱を使って、どのグループが一番高く箱を積み上げられるかというゲームです。どのグループも真剣に箱を積み上げていました。大きな箱を積み上げるばかりでなく、小さな容器も工夫して高さを出しているグループもありました。
いちょう組はホールで、新聞紙を長くつなげる競争をしました。新聞紙を並べる子ども、セロテープを貼る子ども等、自分の役割を見つけ進んで活動を楽しんでいました。同じ目当てに向かって、考えや思いを出しながら友達と活動を進めていく楽しさを感じていた子どもたち。このような経験を通して、クラスの友達とのかかわりを深めていってほしいと思っています。
保育後の協議会では、西武学園の「夢中になって遊びや活動に取り組む子の育成」、「幼児を多面的に捉え、一人一人の良さを伸ばすための教師の援助」というテーマに基づいて協議会を行いました。子どもたちの実態を見取り、必要な教師の援助やかかわりについて話し合いを深めていきました。また、年長組の子どもたちの発達に合った経験ができるよう、日々の環境設定についても意見交換を行いました。研究保育で出てきた意見や課題を活かして、今後も子どもたちがより良く育っていくよう努めてまいります。
年長組の皆様、土曜日の登園にご協力いただきましてありがとうございました。