2016.02.06
行事
作品展
今日は園児たちが1学期から取り組んできました絵画造形活動の一端をご覧いただき、
一人一人の個性あふれる表現をご理解いただく『作品展』を実施しました。
学年ごとに展示した作品の数々。発達段階を感じていただきながら
子どもたちがどのような思いで描いたり、作ったりしたのか
その過程を思い浮かべながらご覧いただきました。
クレパス、絵の具を使って描いた作品、空き箱、新聞紙などの廃材を使った立体作品、
イメージ画、観察画、経験画などさまざまなテーマで取り組み表現することの
楽しさを味わってきました。
4月から振り返っていくと、子どもたちの成長の過程が感じられます。
さて、個人作品とは別にみんなで取り組んできました「共同制作」のお部屋もありました。
テーマは年長さんが話し合いをし、「絵本」と決めました。そして、各学年、各クラスで
話し合い、それぞれのクラスで好きな絵本を決めました。
年少さんは発達段階からみて一人一人の作品がふさわしいので、それぞれが好きな材料、
作りたいものを選んで取り組みました。好きな絵本が決まると、その中の何を作りたいのか、
どのような場面を表現するのか考え、段ボール、空き箱、新聞紙などの廃材を利用し、土台と
なる形を作っていきました。何もない中からのスタートなので、どのようにイメージを膨らませて
いくのか試行錯誤を繰り返しました。教師が発案するのは簡単なことですが、子どもたち自身が
考え、決めていくことに意味があります。大人はともすると出来栄え、見栄えを気にしてしまう
ことがあると思いますが、形にこだわると子どもたち本来の素朴な表現が生かされなくなって
しまいます。子どもたちの思い、豊かな発想を引き出せるように努めてきました。
さて、その絵本のページをめくってみましょう。
年長きりん組「はらぺこあおむし」
食いしん坊のはらぺこあおむし。いちごやみかん、りんごをむしゃむしゃ・・・。
からだの毛はストローで表現しています。
年中さんが新聞紙で作ったあおむしやデカルコマニーの蝶も飛んでいます。
あおむしがちょうちょになりました。
ちょうちょの羽は梱包用の凹凸のプチプチで作りました。
カラーセロファンを貼ったり、ペンで色を重ねたりして
鮮やかな羽になりました。
年中ぱんだ組「ぐり」りす組「ぐら」
マツボックリの鼻や、ペットボトルのキャップの目など廃材を使って表現しています。
卵の殻の車に乗って、どこに行くのでしょう。
しっぽの形もそれぞれ個性的です。
大きなカステラも焼けてきて、い~いにおい♡
「ぼくはしっぽを作ったんだよ。」「これはね・・・。」と、ご家族に
製作過程をお話していた子どもたち。おうちの方々は「すごいね。」
「みんなで作ったんだね。」「かわいいね。」など、
子どもたちの話を受けとめてくださり、たくさん誉めていただきました。
子どもたちの嬉しそうな表情を見て、わたしたち職員も嬉しかったです。
保護者の方の中には、「この絵本は小さな頃から好きでした。」
「子どもたち、素晴らしいですね。」「私が感動しました。」と、
ご感想を寄せていただきました。
年長ぞう組「ヘンゼルとグレーテル」
チョコレート、アイス、キャンディーなど・・・おうちの屋根にはさまざまな
お菓子がたくさんついています。おうちの扉は金の鍵で開けます。中には宝もあるんです。
展示が終わったら、おうちの中に入って思う存分遊ぶことでしょう。
年少ひよこあか組 しろ組 「3匹のこぶた」
ひよこさんは1学期から「おおかみおにごっこ」をしたり、手遊び「3びきのこぶた」
を楽しんだことからこの絵本に決まりました。
トイレットペーパーの芯や牛乳パックをつかい、おおかみかこぶたの
好きな方を作りました。一匹一匹の表情に味があり、個性を感じます。
おおかみ、こぶたの声が聞こえてきそうです。
わら、木、レンガのおうちは遊びの中で子どもたちと作りました。
子どもも大人も素敵な絵本の世界に浸ることができました。
あらためて、絵本を読み返したくなりました。
自分の思いを出しながら、イメージを膨らませ
友達と協力して創り上げる経験は大きな自信へとつながっていくことでしょう。
本日は、お忙しい中ご来園いただきまして誠にありがとうございました。
作品は、振替休業明けの9日(火)午前中まで展示しています。
~本日ご覧になれなかった方、もう一度ゆっくりご覧になりたい方は
是非、いらしてください。~